〜 発熱やかぜ症状で来院される
皆様へのお願い 〜
当院は高齢で基礎疾患のある通院患者さんが多いため、感染症の疑いがある方は同じ待合室で待って頂く事ができません。待機場所や診察室が限られているため、誠に勝手ながら診察時間を指定させて頂いております。必ず事前にご連絡ください。
感染症の疑いがある方とは
〜 風邪 (急性気道感染症)
と診断された場合 〜
風邪の原因微生物の9割以上はウイルスであり、抗菌薬 (抗生物質) が有効である細菌が関与する症例はごく一部であると報告されています。ウイルスによって引き起こされる風邪の患者さんに抗菌薬を処方しても早く治ることはなく、むしろ下痢や皮疹などの副作用が多く発生することがわかっています。
解熱薬や咳止めなど症状を和らげる薬をお出ししますが、安静が一番です。自身の免疫が頑張ってくれますので、症状は最初の2〜3日がピークで徐々に良くなっていきます。
怖い病気の最初の症状が一見風邪のように見えることもあり様子を見ることも大事です。稀ですが風邪の後に肺炎や副鼻腔炎など細菌による感染が起きることもあります。発熱が続く時や息が苦しくなってきた時など状態が悪化するようなら再受診が必要ですので連絡してください。
不規則な食生活や食べすぎ、運動不足、喫煙、過度の飲酒やストレスなど日常生活が原因で起こる病気のことで、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)がよく知られています。
これらは自覚症状がほとんどありませんので、放っておくと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気を引き起こして、突然死や寝たきりの原因となります。
これらを早期に発見するために、中高年以上の方には健康診断を受診することをおすすめします。
もし異常を認めた場合、塩分控えめや食べ過ぎ注意などの食事療法や、定期的な散歩などの運動療法、また禁煙など日常習慣の改善を行い、それでも効果が乏しい場合は、薬での治療を行います。
生活上の指導を苦手と感じる場合もあるかもしれませんが、突然の悲しみや病気の後遺症で悩む人をひとりでも減らしたいと思っております。
血圧が140/90を超えると高血圧と診断されます。血圧が高い状態が続くと血管が硬くなって脆くなる動脈硬化が起こり、脳卒中や狭心症・心筋梗塞など血管の病気に罹りやすくなります。まずは塩分控えめ、散歩など定期的な運動、体重減量など日常生活習慣の改善が基本となりますが、残念ながらこれらだけで十分な降圧が得られることは少ない印象です。高血圧の方が降圧薬を使用し、血圧を十分下げることで、頭や心臓の血管病になる確率が減少し、寿命が延びることが明らかになっています。“いったん血圧の薬を飲み始めるとずっと飲まないといけないでしょ“、と多くの方が質問されます。もちろん中止するのは自由ですが、ほとんどの場合、再び血圧は高くなってしまいます。降圧薬は慎重に使用すれば長期間使用しても副作用はほとんどありませんので、継続使用をお勧めします。
高血圧を指摘された方や降圧剤を内服されている方には自宅での血圧測定をお願いしています。血圧は運動や緊張、暑さ寒さなどで常に変動しています。病院や健診では普段より高めに出る方が多いため、家庭でリラックスした状態での血圧を教えてください。健診で毎回血圧が高くてつらかったのが、良くなればきっと血圧測定が嫌でなくなり日課になると思います。
高血圧で通院される方は症状もなく、比較的若くて仕事でお忙しい方が多いです。長期処方の希望が多いため、血圧が安定して他に問題のない方は、当院では基本的に2〜3ヶ月毎に通院されています。1年おきに胸部X線、心電図で心臓の状態を、また血液・尿検査で肝臓や腎臓の状態、また糖尿病や脂質異常症など他の生活習慣病をチェックさせて頂きますが、会社などで健診があればその結果を参照させて頂いております。